北海道札幌でWebエンジニアとして働いていたのですが、なかなか年収が上がらないことに不満をもっていました。
この話を知人やエージェントさんに相談したところ、低すぎるから転職したほうがよいというお話をいただきました。
そこで実際に転職してみたところ、なんと100万以上上がりました。
この転職体験談で転職するきっかけにしてくれたらいいなと思います。
現状のスキルと転職きっかけ
職歴地元
2020年に情報系大学を卒業後、地元である札幌でWebエンジニアを勤めていました。
1社目は大手ECサイトのテスターしていたのですが、開発が数年経過しないと携われないこと、体育会系で合わないことで数ヶ月で退職しました。
近年退職代行サービスを使った早期退職が話題になっていますが、僕は使っていないだけで問題会社員だったと思います。
しかし2社目は第二新卒のような扱いで雇っていただき、約4年ほど勤めていました。
開発言語は主にTypeScrtipt・PHPを使った開発が多かったです。
最初はフロントエンド側を担当し、徐々にバックエンド側を担当するようになり、いつのまにかフルスタックエンジニアのような働き方になっていました。
実際に一人で開発することが多く、開発・本番環境さえできればほぼ一人でこなしていました。
現職は札幌市内でWEBエンジニアをやっていました。
新卒で早期退職したのですが、現職の企業で雇っていただいて約4年間勤めさせていただきました。
言語は主にTypeScript・PHPをメインでやらせていただきました。
フルスタックでやることが多く、開発・本番環境ができればほぼ一人でできるぐらいの開発経験ができました。
会社への貢献度と昇給・年収が見合っていない点に不満
フルスタックでやる関係でタスクが集中してキャパオーバーになっている現状も不満にあるのですが、一番は給料面です。
地方都市という理由もあるのですが、それでも年収が300万円台は低いと感じておりました。
しかもやっと300万円台で、入社当時は200万円台でした。
入社当初は経験のがないのに受け入れてくれたので多少低くてもしょうがないとは思っていたのですが昇給幅が小さく、ある年はゼロの年もありました。
これは売り上げの問題で、評価に関係なくなかったのでそこから不満が出てくるようになりました。
年に一回行われる査定があるのですが、その際に評価シートや給与テーブルのようなものがありませんでした。
なので何をどうしたら評価されるのかが不透明であり、上長がなんとなく評価する形になっていました。
自分のスキルが不足していて昇給できないなら納得はするのですが、曖昧である上に売り上げがないから上げられない旨を伝えられております。
評価に対して給料をあげれる資金がないのも問題であると考えています。
その資金がないことに原因で、なかなかエンジニアが集まらない一方で仕事が増えてゆき、給料と仕事の大変さが釣り合っていないと考えておりました。
この忙しさはエンジニアだけではなく全体にも影響しており、査定月が7月に行っているのですが、毎年1ヶ月遅れるのが通常でした。
この時点でもだいぶ問題なのですが、ある年は約半年過ぎて査定されました。
しかも何も告知がなかったので、今年は何も評価しない上に社員について甘く見ているんだと感じていました。
会社への貢献に対してと昇給・年収が見合ってなくて不満に持つようになり、転職を意識し始めました。
「サポーターズCoLab」の転職面談で転職を決意
学生の頃に登録だけしていた就職サイトのサポーターズより、転職面談のメールが届きました。
サポーターズはIT業界に就職したい学生が使う就活サイトで、支援金がもらえることが魅力的です。
有名会社も扱っているので、良い企業に就職できる可能性がある一方で、東京の会社が多かったので登録だけして活用ができていませんでした。
2024年11月に社会人エンジニア向け「サポーターズCoLab」がリリースされ、エンジニアのキャリアアップに関するイベント・情報を提供を行っており、その1つが転職面談でした。
カジュアルに相談できる上に、謝礼金がもらえるので軽い感じで参加してみました。
面談者はあるエージェント会社でエンジニアの転職に特化したキャリアアドバイサーとして働いた経験がある方でした。
その方と現職について相談したのですが、地方なので給料差はあると思うが、それにしたって低すぎるというお話しになり、転職を勧められました。
そこでまずはレジュメを作りましょうという話になり、作って提出したところ好評でした。
そこでフルリモートできる会社に見てもらう話になったのですが、その後連絡がなかったので気になる会社さんがいなかったんだと感じました。
最近は出社回帰しているところが増えているので、フルリモートがネックになっているのかなとも思いました。
ただ現職に留まるよりも、転職した方がいい方向に進むと思いました。
客観的に市場価値を見てもらう大切さを痛感
レジュメを提出後に別イベントのお誘いがあり、各企業のCTOやVPoEと1on1でお話しできる機会をいただけました。
リモートでの開催のため参加しやすかったのと、デジタルギフトがもらえたので参加してみました。
そこでも市場価値について相談したところ、同じように年収が低く転職した方がよいとアドバイスをいただきました。
さらに転職じゃなくても副業で年収を上げる方向もあるお話もいただきました。
エンジニアとして働いていた方からも意見をいただき、より転職した方がよいと感じました。
自分一人だと市場価値とのギャップについて気づきづらい部分だと思ったので、誰かに見てもらうことの大切さを痛感しました。
そこから本格的に転職活動を行うことにしました。
転職エージェントを使って転職活動を始める
キッカケエージェントに申し込む
その後サポーターズから連絡がなかったため、別の転職エージェントを使って転職をしようと考えました。
最初の転職活動していたときはdodaを使っていましたが、提案される企業が多すぎて大変だったので別の媒体を使うことにしました。
その際に転職系動画をいろいろ見て、業界によって使うべきエージェントが違うことがわかりました。
そこでエンジニア向けエージェントで紹介されていたのがキッカケエージェントでした。
キッカケエージェントとは
ITエンジニアに特化したエージェントであり、厳選された求人、手厚い書類・面接対策、年収交渉をくれるので安心できるなと思って申し込みました。
キッカケエージェントの詳細は別記事で紹介しております。
初回面談に向けた準備
キッカケエージェントに申し込んだ後、初回面談の日時予約と履歴書・職務経歴書の作成依頼が来ました。
面談の予約時間帯は幅広く、土日に枠があったり、平日の夜遅い時間帯でも面談することができました。
現職で働きながらでも話を聞きやすいなと思いました。(dodaは突然電話がかかってきてびっくりします。)
僕は業務後に帰宅する都合上、平日の21時に1時間程度面談することにしました。
Google Meet を使ってお話をします。
エージェント面談初回、転職の擦り合わせ
面談者は30代前半ぐらいに見える男性でした。最後まで担当していただいたので、この時点で担当者が決まってやり取りするようです。
主な内容はキッカケエージェントに申し込んだキッカケ、経歴・転職時期・希望のすり合わせを行いました。
現職の不満と年収アップの希望を出す
まず現職の年収に対しての不満をお伝えしたところ、エージェントさんも同じような印象を持っていたようでした。
事前に履歴書・職務経歴書を提出していたのですが、広い言語・多くのプロジェクトをやっているので、年収が上がると言われました。
そこで実際にどれぐらい狙えそうか聞いてみたところ、今の年収から200万近く上がる可能性があると言われたため、この時点で転職を決意しました。
ただここ最近は出社回帰する会社が多いため、フルリモートの会社が少ないこと、フルリモートの会社は求めるレベルが高いので、内定が出づらいこともお話しされていました。
ただ明らかに現職よりも大きく上がる可能性があるのに安心しました。
そのあたりも踏まえ、フルリモートもしくは北海道で勤務できる会社を希望をお伝えしました。
エンジニアの転職サイトは東京などの主要都心のイメージがあったのですが、意外に求人があることに驚きました。
そして不満の中に評価制度がちゃんとしていないことをお伝えしていました。
転職時期のすり合わせ
いつ頃を目安に転職したいかの希望を聞かれ、僕は今すぐにでも転職したい旨をお伝えいたしました。
すると明日にでも企業を紹介し、すぐにでも書類出してくれることになりました。
この辺りすぐに対応が早くて驚きました。
それに合わせて転職にかかる期間についても相談しました。
もちろん人によって異なりますが、応募から2ヶ月以内に内定が出て承諾される方が多いようでした。
3月末に初回面談を行ったので、5月末あたりには転職先が決まる想定で動くようにしました。
やり取り方法について
今後の求人や連絡のやり取りについてご相談があり、メール・Slack・LINEから選ぶことができました。
正直どれでも良かったので、エージェントさんが使いやすいものでお願いすることになり、LINEでやりとりすることになりました。
LINE友だち追加後、グループが出来上がり、僕と担当者の他に、アシスタント・レジュメ作成コンサルタントの4名のグループができました。
その後は各担当者から連絡が来るので、返答しながら対応することになります。
エージェント面談2回目、応募企業の擦り合わせ
提案された企業の応募擦り合わせ
初回面談後に求人情報が載っているポータルサイトが共有され、そこで提案された企業に応募する形になります。
その応募状況の擦り合わせを2回目の面談で行いました。
本当は提案されたその夜に擦り合わせる予定でしたが、別の用事があったので次の日の夜に回していただきました。
その間に書類添削され申し込む準備が完了
2回目の面談前にレジュメ作成コンサルタントから連絡があり、添削が完了し問題ない旨をいただきました。
対応が早くて驚いた部分と、本当に直すところないのだろうかという不安がありました。
ただこれで提出する準備ができたので、応募する形になりました。
ここで自分の反省点があり、証明写真も合わせて準備ができたらもっと早くできたかなと思いました。
さっそく応募していただいたのですが、一部企業から証明写真が必要だと言われました。
書類で直すところがある前提で作成して提出しており、写真は後からでもいいやと思ってたので、そこが反省点でした。
紹介された求人と選考
ポータルサイトで紹介
ポータルサイトがあり、そこで紹介された企業に対して志望度を入れ、書類選考したい企業に対して応募するボタンを押す形になります。
求人10社ほど紹介され、8社申し込むことにしました。
フルリモートと札幌勤務が半々ぐらい紹介され、中には有名な会社も紹介されてびっくりしました。
ひとまず書類が通らないと始まらないと思ったため、なんとなく合わなさそうな会社以外は申し込むことになりました。
紹介以外も検索できるが
一応紹介された企業以外の情報も見れるので、気になった企業に対して応募できる機能があるのですが、終わるまで一切話題に上がらなかったので見ていないようです。
もし志望度の高い企業であれば、こちらから言わないと動かないのでその際はご連絡する必要があります。
書類選考は1日で返答が多い
大体1日ぐらいで結果くるところが多かったです。
結果としては、書類選考落ちが3社、一次面接通過が5社となりました。
僕は早期退職後の転職でなかなか書類が通らなかったので、個人的にいい結果だったのかなと思いました。
面接は全てWEB面接
そして各企業に面接していきました。札幌も含めてWEB面接だったので全て家で完結しました。
時間についても有休の日にびっしり入れていただき、1日で複数入れれることができました。
エージェントさん希望聞かれるので、もし何日かに分けてやりたい場合も対応していただけます。
またダメ元で20時以降も設定したのですが、意外にもその時間で面接していただける会社もあって個人的に助かりました。
面接結果は1次面接でお見送りが多く、理由についてもお答えいただけなかったです。
返答いただけた企業の回答では、人柄が良い印象は持ったが、技術面と希望が合わなかったようでした。
確かに北海道住みなのでリモートワーク必須となることに加え、経験のあるフレームワークは主流なものではないのでわかる部分がありました。
案件の注意点
求人を申し込む場合に注意事項がアナウンスされていたのでご紹介します。
他エージェントさんも使っている方がいるかもしれないので、参考にいただけると幸いです
カジュアル面談もエージェント経由
話だけ聞こうと企業HPからカジュアル面談を申し込むと、その時点で自己応募になります。
すると面接対策・年収交渉が受けられなくなります。
他転職エージェントとの兼ね合い
他の転職エージェントも使ってもいいのですが、使い方に注意です。
スカウトやいいねが飛んでくる企業がありますが、返答してしまうと面接対策・年収交渉が受けられなくなります。
特にFindyやGreenの場合、いいねだけで応募扱いになるようです。
また他エージェントで受けてることをお伝えすると、その企業の企業分析コメントが受け取れるので、決める情報が得られます。
面接対策について
平日の夜遅くまで選択可能
書類選考が通過したタイミングで、面接対策の面談の日程調整がありました。
候補は昼休みの他に、夜20時〜21時までと幅広く選ぶことができました。
なので仕事終わった後に面談することができていいなと思いました。
ただ土日の選択はできませんでした。
担当者は一番最初に書類選考通過した企業に詳しい方が担当されました。
ただ正直その企業はそこまで志望度の高い企業ではなかったので、他にあった志望度の高い企業に詳しい方がよかったのが本音でした。
面接対策というよりは面接相談会
そして実際に面接対策面談に参加したのですが、結構受け身な方でした。
入ったタイミングで模擬面接が始まると思って準備してきたのですが、軽いヒアリングした後に今日は何したいですがという感じでした。
また書類を事前に目を通していない印象が受けたので、面接対策というよりは相談会という感じでした。
そこは思っていた面接対策面談とは違ったなと思いました。
ただ答えるのに困る質問が来た時に、こんな感じで答えると良いという提案していただきました。
本番は詰まることなく話せてよかったと感じております。
なので面接対策面談はある程度自分で準備してきて、ここどうしたらいいかという相談ベースで進めた方がいいと思いました。
エージェント面談3回目、内定企業と今後の転職活動の擦り合わせ
1社内定が出た時点で3回目の面談を行うことになりました。
入社度合いの確認と、現在進んでいる選考についての確認を行いました。
この時点で1社内定があり、もう1社の面接が控えていました。
内定した会社はSESで客先常駐です。提示された年収が現職の130万上がって魅力的でした。
さらに評価が良ければさらに年収上がる見込みがあるのと、評価制度がしっかりとしているので、事前に何をしたら評価に当たるのかわかるので、頑張れる見込みがあると思いました。
そして面接官が気が合う人たちが多く、働きやすいと思いました。
もう一社は同じSESでこちらはリモートが中心でした。一次面接前なのであまり情報がないのですが、エージェント曰く、緊張感のある会社のようなので、なんとなく合わなさそうな雰囲気は感じました。
なので温度感的にはすでに内定いただいている会社なのですが、話を聞いて志望度が変わる可能性があったので面接を受けてから決めることにしました。
エージェント面談4回目、最終面接の所感と志望度の擦り合わせ
最終面接を受けた会社について所感を電話で面談を行いました。
すでに内定いただいている企業の方が入りたいと思った旨をお伝えして、結果が出てから返事することになりました。
その後3日経過後に面接落ちのご連絡いただいたので、内定承諾の手続きを行います。
内定承諾書
一通り応募した企業の選考が終わったので、入社したい企業に内定承諾書を提出します。
エージェント面談3回目時に軽く話にありまして、内定承諾書のテンプレートに自分の氏名と内定承諾する会社を記載して送る形でした。
テキストで完結していいんだなと思っていたのですが、後日企業から署名と印鑑が入った内定承諾書をPDFで送って欲しいと依頼がありました。
僕的にはこの形が一般的かなと思ったのですが違うんですかね…?
このあたり事前に擦り合わせて欲しかったと思いました。
その後は転職先会社と入社準備についてやり取りすることになります。
このあとはエージェントが間に入ることがなく、何が問題があったら対応する形になってそうでした。
退職について
内定承諾書を提出したら、現職に退職を伝える必要があります。
口頭だとうやむやにされて、次の会社の入社日がずれてしまうことに懸念を持っていました。
なので提出日・退職日を記載した退職届を作成して提出しました。
提出後は確かに引き止められ、給料が理由なら上げる話が挙がりました。
そんなことは想定済みで、むしろ上げられるならなぜ査定日に上げられないのだろうかと疑問も持っていたからです。
そして現職の企業ではこの100万以上の提示できないだろうなと思いました。
その後は引き継ぎ資料を作って、全体にアナウンスされたタイミングで引き継ぎを行いました。
キッカケエージェントを使ってみた感想
- 良かった点
- 書類選考・面接までのスピード感が早くてよかった
- 連絡方法がLINE・メール・Slackから選べる
- 夜遅い時間や場合によっては土日も相談できた
- 通過時の結果や面接候補日について都度確認してくれたことで安心感があった。
- 面接対策のメモが過去の応募者の経験ベースで記載があって良かった
- 悪かった点
- サイトで申し込んだ企業に対して何もアクションがなかった
- 面接で落ちた理由について教えてくれなかった
- 面接の候補日を入力しても、入力外の候補日を提示されたこと
- 書類添削が問題ないのみで、具体的にどこが良く、どこが悪いのか不明だった
- 選考通過時だけ報告が来るので、選考落ちの場合はポータルサイトの確認が必要