僕の好きなYouTuberの一人に瀬戸弘司さんがいます。
その方は奨学金を借りていたが、7年半滞納していたが無事に返済できた話をYouTubeで公開されています。
奨学金を借りるか迷ってる方に背中を押してくれる話でぜひ皆さんに見ていただきたのですが、動画が3本で合計で45分ぐらいあって見るのが大変です。
そこで奨学金返済物語の話をまとめさせていただきました。
動画内で話していた、バレンタインでUUUMチョコの話、YouTuberチップスのカードの話などは切り取っているので読みやすくなってると思います。
瀬戸弘司って誰?
1980年5月18日生まれのUUUM所属のYouTuberです。
動画制作に非常にこだわりが強い方で、素人でもわかるぐらいレベルが高いです。
過去に劇団員やっていたこともあり、UUUMの公式サイトでは演技派YouTuberと書かれています。
ちなみに俳優の瀬戸康史とよく間違われるぜ
奨学金破産とは
当時、奨学金破産について新聞やネット記事で取り挙げられていた。
返さなくてもよい奨学金というのもあるが、基本的には奨学金というのは借金と同じです。
その奨学金が返済できずに破産してしまう、それが奨学金破産です。
この話は難しくて、いろんな人が話している。例えば、
- 学生に借金させるのは問題がある
- 大学に行きたくてもお金が高くていけない人がいるので、奨学金を使って大学にいけることができるから良いものである
- 奨学金破産という言葉が大きく出てるけど、そんなに破産している人は多くなく、ごく一部である
などなど様々な記事が出ている。
学校って多くの方が行くと思うので、その学生生活において奨学金は切っても切れないと思います。
なぜこの話題に取り上げたのか
何を隠そう、この私も大学に行ったときに借りていました。
しかもおもいっきり滞納していました。
瀬戸弘司が語れることはなんだろうと考えたときに、自分の体験談が思いついたようです。
人生の半分を奨学金、腹の底にずーと考えて生きており、YouTubeをやってる間も考えていたそうです。
返し終わてるからこの話をしている。
そのことについて話していきたいと思います。
東京の大学に行きたいと思った話
東京に出てぇ。
こんな場所(福井県)じゃ俺の力を発揮しきれない。
俺はもう東京に行かなければいけない。
東京デビューしたいという思いが中学高校の6年間で溜まっており、田舎者の憧れがありました。
お金ないしどうしたらいいかと考えたときに、東京に大学に行くしかないと思ったようです。
福井から東京の大学に受けるの人ってあんまりないので、それなりの理由をつけないといけない。
そこでいい大学に行きたいという理由にすることにしました。
だからなんとか、東京に生きて東京デビューするっていう気持ちをひた隠しながら勉強していた。
当時部活もバイトもしていなかったので、時間は腐るほどあったので勉強しまくって、なんとか大学に入ることができました。
受かった大学について
国立大学である東京工業大学です。調べると偏差値が65とかなり高い大学です。
先生にもすごい褒められたそうですが、合格したときはあんまりリアクションが薄かったぽかったです。
瀬戸弘司は東京デビューしたい一心だったので、すごい大学に受かったという実感はなかったのかもしれませんね。
合格した後、先生に当時怖かった熱血的な先生、イナダ先生に呼び出されて
おい瀬戸、お前、すごいとこ受かったんだぞ。
ほんとにすごいところ受かったんだから、東京でこれから頑張れよ。
熱血の感情をすぐ近くてで言われて、そこで気付いたそうです。
あ。俺なんかスゲーとこ受かったんだ。
瀬戸弘司の親とかもいいところ受かったねって感じでした。
それで大学の入るときに日本学生支援機構から第一種奨学金を借りました。
月に4万5千とかが入るようになってたそうです。
そうして東京デビューすることができました。
東京デビュー、そして大学入学
うっしゃ!東京来たぜ!ウェイ!
新宿アルタ前に来たぜ。写真撮ってかーちゃんに俺今アルタ前にいるぜ。
渋谷スクランブル交差点の犬?ハチ公取ってかーちゃんに自慢するぜ。
なんか、にいちゃん(瀬戸弘司)
言葉が変になってる…
東京に染まった感をめっちゃ出すようになり、うざい感じの人になっていたそうです。
そうして大学生活が始まったのですが、一年間は全部しっかり勉強していたそうです。
根は真面目なので、入ったからにはやらなきゃいけないと思っていたのですが、めんどくささも感じていたようです。
高校は時間割が決まっており、基本的には教室にいれば勝手に先生が来て教えてくれます。
一方で大学は時間割を自分で決め、決めた授業が行われる教室に移動しなければなりません。
そういう主体性が求められる生活に瀬戸弘司はめんどくさいと思ったそうです。
また大学だと友達作りも非常に大事です。
大学は必死に勉強しても単位が取りづらい授業もあれば、出席さえしていれば単位が取れるような授業もあります。
そういう情報は友達から聞けたりするのですが、瀬戸弘司は友達がいなかったので、勉強するしかありませんでした。
そういう生活を一年間頑張ったのですが、力尽きてしまいました。
一年間完璧に単位取ったが、次の年も同じように頑張らないといけなく、しかも勉強も難しくなっていきます。
大学に行かなくなり、劇団に行くようになった
瀬戸康史は東京に行って何したかったというと、売れたかったっていうのがあったそうです。
家族からは貧乏って相当言われており、金持ちになって家族を養いたい、俺が一家を立て直さないといけないんだっていう使命感みたいなのを背負っていたそうです。
このままじゃいかんと思い、劇団に入ります。
大学卒業していい企業に入るみたいなルートもあったが、俺は違うんだ!って思いました。
劇団東俳にオーディション受け、を出して、絶対通るやつ?よっぽとダメなヤツじゃない限りは。
入学金が30万ぐらい、それを貸してって電話家にかける。
家族を救いたいのか、足引っ張りたいのか
俺はやるんだ。ごめん。ごめん。
大学と劇団の生活、同じ役者になろうとする仲間のほうが楽しかった。大学はなじめなかった。
サークルみたいなものが劇団だった。どんどんそっちが楽しくて、大学行かなくなった。
劇団に行き過ぎた結果、大学を中退する
そして2002年3月大学を中退してしまいます。
全然大学行っていなくて、劇団ばっか。そしてその劇団は一年半でやめた。エキストラしかこないとかで。
池袋シアターグリーンで5本で2500円、演劇をすごく安く見れるものを見まくって、面白い劇団に入ろうとしていた。その時期であった。
大学に行っていないのに学費払ってる状態だったのでやめた。
その時、じいちゃんかんとうされたみたいな感じになった。お前もう知らんみたいな。
俺はそんときもうイケイケドンドンだった。
ここまでか第一部です。(前置き長いですね)
最初は返済していたが、滞納するようになった
中退したタイミングで奨学金を止まる。
返還開始月が2004年9月(24歳からスタート)
そこから月に2万ぐらい返済していたが、2005年で返済が滞る。
日本学生支援機構の電話したのが、2012年。7年6か月後に電話した。
つまり7年6カ月、返済を滞納していた。
2005年頃は青春の頂点だった。劇団で暴れまくていた時期。
ユーチューバーを始めた頃はもう29歳。
劇団やっていた。公演やることに稽古がある。
その間バイトがしづらいし、チケットノルマがあった。
例えば2500円のチケットが40枚がノルマの場合、合計10万円をいったん借金する必要がある。
勢いはあるんだけど全然客が呼べない、ただの迷惑なやつだった笑
そんなイケイケな状態であった。
これのほかに保険や年金などある。その辺も払ったり払わなかったり。
忙しくてその辺のお金の管理ができていない状態でした。
日本学生支援機構はやさしい。
ちょっと払わなくてもほっといてくれる。
サラ金とかではないのでガッツガッツ来ない。
それに甘えてしまった。
日本学生支援機構に電話したきっかけ
じゃあなんで電話したのか。ヤベエって思ったから。
なぜヤベエって思ったのか。いろいろくるのよ。さすがに。
詳細覚えてないけど、書面で払ってないですよとジャブがくる。
そのあと堅苦しいやつ、なんとか督促状、これ以上払わなかったらあなたの財産の差し押さえになります。的な
それが続いて、たぶん親とかに連絡行った。親戚とかに広がっていく。
それで電話することになったと思う。
返済が滞る2005年のとき25歳、電話したのが2012年32歳、さすがに精神的に、YouTube始めちゃっている。
このままではいかんと、ちょっとずつでも返済しようと、まず電話した。
奨学金借りて、どうしたらわからない、残債もいくらがわからない、いくら払ったかもわからない、まず電話。まず聞こう。言おう。
すいません、払ってなくてすいません。
これからちょっとずつでも、二万キツイですけど、1万ずつなら払えます。
払いたいので、今残りの金額と、これからどういう返済プランにしていくか、相談させてください。
そう電話するとちゃんと答えてくれました。
コールセンターでは対応できませんので、
別の部署からまたお電話させていただきます。
ガッチャって。そして別のところから電話がかかってくる。
まあ特別対応みたいなことにしてくれる。
そして別の部署がたぶん、昔のデータから調べてくれた。
電話した時点での奨学金残高について
トータル約146万借りた。
1年間払って残額が約121万、つまり25万ぐらいは払った。
ただ、そのあと7年6カ月、90カ月滞納した。
第一種奨学金は利息はなし。なのでそのまま返せばよい。
しかし延滞すると、延滞金がかかります。支払いが遅れると延滞金が発生する。
遅れるとどんどん上乗せされる。
2012年で電話かけた時点で314,000円、約31万円の延滞金。
つまり合計すると、152万になっていた。
だから最初146万円返せばよかったのに、152万円と増えちゃっている。
これが奨学金破産してしまう人のパターンなのかなぁって。俺も陥っていた。
基本的には俺が悪いよ。僕は何も偉くないからね。
その時は愕然としていた。でも電話かけていたので、払おうと。
毎月1万円ずつでもいいから、返したいです。
わかりました。試算します。しばらくお待ちください。
しばらく待って試算していただきました。
そして日本学生支援機構は答えました。
毎月1万円ずつお支払いした場合、試算してみたところ、
2032年4月になってもちょっとまだ終わってないですね。
たぶんパソコン上で20年分までしか試算できない。
20年分返して返済プラン立ててもなくなっていません。
2032年って52歳。奨学金ずっと返し続けているってそれはそれでどうなのよって話じゃん。
人生、奨学金じゃん。奨学金で終わるじゃん人生。
なので1万円は現実的ではない。
内訳は、元金は5300円、延滞金は4700円、ほぼ半々で払っている。
しかも払えてない分は日々延滞金も増えていく。なので全然相殺できない。
一万円だと現実的じゃない。
やっぱり二万にしていただけないと厳しいです。
しょうがないから払うかぁってなったときに向こうからある提案があった。
延滞金の免除の提案があった
実はこの延滞金は60カ月分(5年分)に関しては、申請することで免除できる。
今はないかもしれませんので、使いたい人は調べて電話していただきたい。
あ。それ使いたいです。ってなるじゃん。
そしたら、60カ月の免除申請っていうのは、5年間の所得証明書が必要。
つまり、給料が少なく、生活が苦しかったから払えませんでしたって証明ができればよい。
それに審査に通れば免除できる。
なれる確信があった。全然バイトしてなかったから。
朝のバイト、月10万ぐらい、家賃5万で住んていた。
ただ、一つ問題が生じました。
所得証明書が5年分しか発行できない。
つまり、2005年から2007年まで追いついてくれないと免除は使えません。
ここから2万円ずつ払っている。
ここからどうなったかというと、2012年3月に電話相談、ここで途切れている。
次電話したのは2014年5月。二年後電話して、今奨学金いくらになっていますかと。
2012年3月で152万円、2014年5月で147万円です。
ほとんど減っていない。払ったり払ってなかったり、申請も使わずじまいになった?
なぜ2014年5月に電話したのか。その9日後、147万円、全額返済。
それはこのYouTubeのおかげで払うことができました。
そんときは銀行に振り込んで、銀行に出た時の晴れたときの感じが今でも覚えている。
清々しいというか、1個終わったなという、溜めてきたもやもやしたものが落ちたみたいな。
青春が終わったじゃないけど、若い頃に蓄積してきた負債をふぁーって。
ここまでが第2部です。
最終回
この物語からどういう教訓が得られるか。
1つあるのは、借りたものは返さなければならない。
奨学金に限らず、年金や保険をほったからしにしてきたわけよ。
今は年金もちゃんと払うことを電話して払った。
結局、返さなきゃいけないんだなって。
なんだそのクズ発言。。。
奨学金を実際に人に言ってないけど、返済してs
とりえあず電話することだね。
日本学生支援機構は優しい。めっちゃ丁寧にやってくれた。お金の計算もちゃんとしてくれた。
払う姿勢を見せて、どうしたらいいかを相談する。
ほったからしにするのが一番やばい。
取り立てが厳しかったり、他ローンが組めなくなったりする。
この話を聞いて、奨学金を借りようか迷っている人。
僕は借りていいと思います。だって借りないと先に進めないんだったら借りるしかないよね。
借りても返せるかわからないっていう問題があると思う。
大学4年行っても、そのあといい会社に行けるかわからない、俺みたいに退学しちゃうかもしれないけど、
それ言い出すと何もできないからね。
未来のことはわからないから。
俺も自分のことを考えるとほんとにわからない。
今ユーチューバーだよ。16年後、パンダの着ぐるみをかぶって奨学金の話しているとは思わないじゃん。
役者にもなってないし。
未来はわからない。僕はいつも言うんだけど、わからない。思い通りにいかない。
小さい頃にユーチューバーっていう職業なかったからね。将来なりたいか書きようがない。
20年後、30年後に全く別のものになっているからね。
でもそれが楽しいじゃん。
自分の思い通りにいかないんだっていうワクワクするというか、予測がつかないからころ面白い。
それを楽しんで行こうって。
だから奨学金を借りて、でもそういうこと言うとさ、賛同できない人がいると思う。楽観的すぎる。
やめとけっていう人も必要。俺のことを前面に信用するのもちょっとどうかなって思う。
なので話半分ぐらいで聞いてください。
僕がもしユーチューバーになってなかったら、奨学金を返済し続けていると思います。
借りたものは返さなければならない。
誰でもわかる、当たり前のこと。
返したから言えること。返していないときにこんなこと話してたら、お前返せよって話になっちゃう。
僕が感じるもの
やっぱり7年半も滞納して裁判沙汰にならなかったのがすごいなと思いました。
たまたまのケースかもしれませんが、日本学生支援機構が優しいというのも納得しました。
実は自分もこの動画をきっかけに調べ、返還期限猶予を使いました。
これは返済を先延ばしにする制度で、認められれば延滞金も払わずに済みます。
新卒で入った会社を辞めて収入がなくなり、返済が難しいと考えたので申請しました。
おそらくこの動画を見てなかったら延滞していたと思います。
僕も瀬戸弘司さんと同じで、奨学金を借りるのは賛成派です。
奨学金には金利0で借りられる第一種奨学金があり、こんな借金は他にありません。
金利がかかる第二種奨学金もありますが、ほかの借金よりも圧倒的に安いです。
お金が原因で大学に行かないのは非常に勿体ないと思います。
まとめ
7年半滞納してしまった奨学金返済物語をご紹介させていただきました。
奨学金の悩みがある方に勇気づけられる話だと思います。
もちろん借金なので延滞してもいいという話ではないです。
しかしどうしても返済が厳しくなっても、奨学金破産しなくてもいいような制度はあります。
少しでも奨学金の不安を解消されてると幸いです。